2025年5月16日
専用カゴの製作により現場での安全面を確保
液体調味料の製造工程において、3トンタンクへ複数の調味料を調合・充填する作業が行われていますが、タンクの構造上、作業員や空容器の落下といった安全上のリスクが懸念されていました。
この課題に対し、専用のカゴを製作・設置することで、タンク内への落下事故を未然に防止し、現場の安全性を確保することに成功しました。
ご相談内容
調味料をタンクへ投入する際、作業員がタンク内を覗き込む必要があり、転落などの危険性が現場で問題視されていました。
また、タンクの投入口に取り付けるフック部分の寸法公差が厳しく、市販品では対応が難しい状況であったため、現場に適合した専用カゴの製作をご相談いただきました。
弊社からのご提案
現場での詳細な寸法計測が困難であったため、お客様よりいただいたポンチ絵をもとにカゴの形状を設計。
使用条件や製品仕様に応じて、最適な金網の線径や構造強度を選定し、安全性と耐久性を考慮したご提案を行いました。
さらに、食品製造現場での使用を想定し、金属表面には衛生性の高い「電解研磨」処理を施しました。
結果・効果
導入後は、作業時の安全面の課題が解消され、専用カゴは日々の業務で安定的に使用されています。
また、今後は別仕様の金網による製作についてもご検討いただいており、さらなる現場改善への広がりが期待されています。
使用した製品
食品用調合槽網カゴ SUS304 2.0×2メッシュ 483×310×H120
食品用調合槽網カゴ SUS304 1.6×4メッシュ 483×310×H120